LWIMとは?

一体成形によって信頼性を向上させるためには,アンダーカット部になる空間を『中子』と呼ばれる蝋(ロウ)に相当する材料で成形し,これを金型に保持した状態で外殻樹脂のインサート成形を行い,後でこれを除去しなければなりません。
 従来,こうした中子材料に水溶性や低融点の樹脂,低融点合金を用いる技術などがありましたが,多くの課題があり,量産技術として成立した事例は少ないようです。LWIM法ではセメント会社独自の加水分解式中子除去工法を開発することで従来の課題を解決し,量産性に優れた樹脂成形法としてプラスチックに新しい形を与えることに成功。その効用は実に多彩です。


樹脂成形の新しいアプローチ
形状の形成能力はロストワックス鋳造とほぼ互角
シンプルなプロセス
鋳造の半分程度とシンプルな製造プロセス
高い量産性
中子の除去が数時間以内であり,量産性が高い
偏肉成形,高精度内側造形
肉厚の制御はもちろん,製品の内側に精密な造形が可能
高耐熱外殻
外殻樹脂(製品)にスーパーエンプラを使用可能
高中空率,高閉塞度
開口部が一箇所でも中子を除去可能
自由度の高い製品サイズ
手の平サイズから2m程度の製品まで製造可能
中子材料にリサイクル材を使用可能
廃スプルランナ等の廃材を中子に利用することが可能
化石燃料節減
除去後の中子廃材はセメント工場でサーマルリサイクル セメント原燃料として活用し,化石燃料を節減
対鋳物では排出CO2量低減
材料比重差が大きい=軽量化になるため,製品1個あたりの排出CO2量を低減することが可能

戻る→