従来の一体成形法との違い

従来の継ぎ目無し一体工法における中子除去方法を漢字一文字で表すと,メルトコア法であれば『融』,ソルブルコア法の場合であれば『溶』と表すことができます。優れた造形能力を持つこれら2つの工法において『量産工程が長い』という課題が残ることは,『融』または『溶』という作用だけでは中子を除去するのに不十分であることを意味します。LWIMでは,加圧下で100℃以上の臨界状態にある水が高い溶解力と加水分解の促進性を持つことに着目し,水蒸気オートクレーブ内の水槽に中子を浸漬することで『融』+『溶』+『加水分解』という3つの作用を同時に中子に与えます。これにより硬く,耐熱性の高い中子,即ちスーパーエンプラの外殻成形に耐える『強い中子』でも数時間程度で素早く除去することに成功しました。

3つの作用

 当社のオートクレーブ装置はドラム缶程度の小型のものから直径2m以上の大型のものまで揃っており,部品の大きさ,種類,一回の処理数量に応じて適切な槽を選択できるようになっています。


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