下図はLWIMにおける中子材料の概念を示したものです。
LWIMの中子材料には汎用エンプラ用とスーパーエンプラ用の2種類があります。2つの違いは耐熱性と弾性率であり,使い分けのポイントは外殻樹脂の成形温度です。
●成形温度250℃程度までの樹脂を外殻に使いたい場合:汎用エンプラ用中子材
●成形温度350℃までの樹脂を外殻に使いたい場合:スーパーエンプラ用中子材
を使用します。
またエステル結合,エーテル結合,ウレタン結合のように加水分解性の結合様式を持つ樹脂を外殻樹脂として使う場合は,それらがオートクレーブ処理された時に最小のダメージで済むようにしながら,同時に中子だけは効率的に除去できるようなカスタム中子材料を設計することも可能な場合があります。例えば概要ページに示すように,外殻樹脂としてポリカーボネートを使用しても透明度と形状精度を保持することができます。